事故前の被爆量について

(田鴨)

 登場しました、こんな感じですか?

(主婦鴨)

 ん~ちょっといまいちだけど、ギリギリ合格ラインかしら。

(田鴨)

 ちなみに、このキャラクターは主婦鴨作でありまして・・・

(主婦鴨)

 余計なことはいいから、放射能の話、続けて(^^;

(田鴨)

 はい、それでは何から?

(主婦鴨)

 そうね、事故前の自然放射能の話から。

(田鴨)

 了解です。で、続きですが、日本での自然放射線からの被爆量は一年間で1.4ミリシーベルト

(主婦鴨)

 1.4ミリシーベルトって、どれくらいの量なの。

(田鴨)

 世界平均より少ない。

(主婦鴨)

 どれくらい?

(田鴨)

 世界平均は2.4ミリシーベルトだから、それより1ミリ少ない。

(主婦鴨)

 そうなんだ、日本の自然放射線量は世界平均より少ないんだ。

(田鴨)

 そうなんです。これは日本の地質的特徴が関係しているのかもしれませんが、そのあたり勉強不足で詳しいことはわかりません。
 とりあえず覚えておいてほしいのは、日本の自然被爆量は世界平均より1ミリシーベルト低いということです。

事故後の被爆量

(主婦鴨)

 で、今回の福島原発事故で、被爆量はどのくらい増えるの?

(田鴨)

 場所によりけり。

(主婦鴨)

 例えば、宮城県では?

(田鴨)

 今回の原発事故で宮城県の大地には、放射性セシウムが降り注いだわけだけど、まずは地表にあるセシウムから被爆を受ける。

(主婦鴨)

 なんか宮城県に住んでいるの怖くなってきた。

(田鴨)

 まだ序の口です。次に、これは生活様式によるでしょうが、例えば、日々の食生活の大部分を宮城県内産農産物でまかなう。そうすると、セシウムの含みの大地で育った米や野菜を食べるので、内部被爆します。

(主婦鴨)

 県内産農産物買うのやめたほうがいいの?

(田鴨)

 それは主婦鴨さんの判断でどうぞ、とりあえずまだ解説は続きます。

(主婦鴨)

 水は?

(田鴨)

 水道水ではかなり精度の良い調査をしていますが、ほとんど放射性物質は含まれていないようです。ほぼゼロと考えて良いかと。

(主婦鴨)

 ちょっと安心!

(田鴨)

 でも、セシウムは水に溶けやすいんですけどね。

(主婦鴨)

 え!だったら、なんで水道水からセシウムが検出されないの?もしかして政府の隠蔽工作?

(田鴨)

 ・・・セシウムを隠蔽したのは政府でなくて粘土。

(主婦鴨)

 粘土がセシウムを隠蔽?
 ああ、そういえば、セシウムは粘土に吸着されるってニュースで見た記憶がある!

(田鴨)

 今回、事故で飛んできたセシウムは雨や雪になって、地面に降り積もった。
 そんで、地面には粒子が非常に小さい粘土分があってセシウムを吸着した。こうなると、セシウムは水に溶けなくなる。

(主婦鴨)

 地面がセシウムを濾過してくれたわけね。

(田鴨)

 そういうことです。
 水道水はダムから引いてくるのですが、セシウムは雨や雪となって山に降った。そして森の土がセシウムを吸収し、浄化された水がダムに流れていったわけです。だから、水道水は森に守られていたわけですね。

(主婦鴨)

 森ってすごい!・・・
 でも、セシウムを吸着した森の土はどうなるの?

(田鴨)

 腐葉土・・・・

(主婦鴨)

 あっ、春先にニュースで流れていた!
 腐葉土の放射性問題!

(田鴨)

 そういうことです。

(主婦鴨)

 ・・・ほかには?

(田鴨)

 この前まで、空気が乾燥してたでしょ。

(主婦鴨)

 たしかに・・・春先はもっと乾燥するけど。

(田鴨)

 そうすると、粉塵が舞いますね。

(主婦鴨)

 ・・・!?

(田鴨)

 そうです。セシウムが舞った大地からの粉塵を空気と一緒に吸い込みます。これも内部被爆を高めますね。

(主婦)

 やだ~家から出たくなくなっちゃう。

(田鴨)

 今回、事故により増加する被爆の要因はだいたいこのくらい。

(主婦鴨)

 大地からも、食べ物からも、粉塵からも・・・いろいろ被爆する可能性があるのね~、大丈夫なの?

(田鴨)

 んで、問題は被爆の量です。

(主婦鴨)

 どれくらいなの。

(田鴨)

 宮城県で生活している分には、これら要因からの年間被爆量は1ミリシーベルトくらい。地域によってこの数字にプラスマイナスプラマイはあるけど、だいたいこれくらい。

宮城県の場合、事故後の被爆量は世界平均に及ばす

(主婦鴨)

 あれ!?1ミリシーベルトって言うと、世界平均と日本平均の差

(田鴨)

 そうです。偶然ですが、宮城県の被爆量と似通った数字になっている。

(主婦鴨)

 つまり、事故前の自然放射線量1.4ミリにセシウムが加わっても、世界平均の2.5ミリになるだけなの?

(田鴨)

 そういうことです。宮城県の場合はね。福島県はもっと高いけど、茨城にしても、栃木にしても、そんなもん。いやもっと低い。

(主婦鴨)

どうして?

(田鴨)

 というのは、事故前の自然放射線量1.4ミリは日本平均の値、これが宮城だけなら1.0ミリ程度。なので、今回被爆で1ミリ増えても、宮城県の合計被爆量は2ミリがせいぜいですね。世界平均よりもまだ低いわけです。

(主婦鴨)

 そうなんだ、ちなみに海外旅行に行けば、余計に被爆するの?

(田鴨)

 行く国にもよるし、滞在期間にもよるでしょう。ちなみに飛行機で渡航すると、飛行機は地上より高い空を飛ぶわけで、つまり宇宙に近い場所に行くことになる。そうなると宇宙線も強くなって、その分、余計に被爆します。

(主婦鴨)

 な~んか、損した気分。

(田鴨)

 え!?なんで?

(主婦鴨)

 だって、私達、まだ海外旅行したことないのよ、それなのにもう、海外に行ったのと同じくらい被爆しているなんて・・・どうなのよ、旦那鴨!

(旦那鴨)

 そんなこと言っても、今の俺達にそれだけの余裕はないでしょ。待ってろ、来年こそ8俵越え目指して、田んぼがんばっからよ。

(主婦鴨)

 また~そんな空手形ばっかり。来年も無農薬するんでしょ!で、田んぼに雑草が一杯生えてきて、収穫量減っちゃったりしてね。

(旦那鴨)

 なんでいつもそんなことばっかり!

(主婦鴨)

 なによ!

 以下夫婦喧嘩が始まったので省略



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